日本への外国人観光客が戻るなか…“爆買い”で市販薬品薄の懸念も
そんななか、気になる口コミが中国本土で出回っているという。今年6月10日、ニュースサイト「日経中文網」で“新・神薬”として、「パブロンゴールドA」や「イブクイック頭痛薬DX」など12個の日本の市販薬が紹介されていたのだ。
「12の神薬とは、中国人や台湾人に人気で、来日時に“必ず購入していく”という日本の医薬品のことです。’14年10月に中国の大手ポータルサイトに掲載された際、大きな話題となりました。“新・神薬”は、’23年のバージョン。’14年と比べて入れ替わっていますが、中高年向けの薬が多いようです」(中国事情に詳しいライター)
これらの市販薬の欠品だけでなく、そこから同じ症状のための薬に影響が広がっても不思議ではない。前出・加藤店長が言う。
「『パブロンゴールドA』は、昨年末から1月にかけて爆買いの対象になった市販薬の一つで、当店でも品薄になりました。
その後、『龍角散ののどすっきり飴』が『のどの痛みに効く』といって、中国で転売されるほど買い占められたことで全国的に品薄になり、私の店舗でもしばらく入荷できませんでした」
購入制限を設けても効果は限定的で、9月以降の爆買いによる影響は避けられそうもないという。