水族館館長の“カワウソ吸い”写真に批判続出→謝罪…抗議した保全協会が指摘する危険性「ペット飼育を助長する」
に話を聞いた。
コツメカワウソは体が小さく、愛くるしい見た目が人気の動物だ。しかし「国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧種に指定され、野生動植物の取引を規制するワシントン条約においては原則商業取引が禁止されており、生息する国の多くが保護獣に指定しています」と、厳しい状況に置かれているという。
桂浜水族館の館長によるスキンシップについて見解を問うと、「動物園・水族館の役割は、種の保全とその普及啓発、調査研究、レクリエーションです。展示においても、野生の姿やその種を取り巻く現状をどう伝えるかが大事と考えられます」とコメント。そう前置きした上で、同協会は次のように警鐘を鳴らす。
「絶滅危惧種を『飼いたい』と思えるような場面を切り取って発信することは、ペット飼育を助長すると考えております。今回、桂浜水族館の『カワウソを吸う館長。
』として仔獣に顔を近づける画像投稿に対し、本協会はペット飼育を助長するものとして抗議をしました。それに対するご意見の中で“愛情を持って懸命に世話をしているのだからいいのでは? ”というものがありましたが、問題はこの個体に対するスキンシップだけではありません」