水族館館長の“カワウソ吸い”写真に批判続出→謝罪…抗議した保全協会が指摘する危険性「ペット飼育を助長する」
“ペット飼育を助長する”という背景には、昨今のSNSでの「映え」が影響しているようだ。
「日本では過去にカワウソをペットとして世話をするテレビ放送をきっかけに、SNSでカワウソのペット映像や写真が人気となりました。ペット需要の高まりと共に密輸が増加し、他国のカワウソを絶滅の危機に晒した経緯があります。結果として、コツメカワウソはワシントン条約の附属書Iに掲載され、国際商業取引が禁止される事態となりました。
カワウソに限らず、珍しい動物をペットにしている写真や動画は『いいね』や『高評価』、『視聴者数』を稼ぎやすく、それが収入につながるので、多くの投稿が見受けられます。そのような動物たちの映える投稿が拡散されると、簡単にペット需要を後押ししてしまうことになるのです。つまり、SNSでこの個体の写真が拡散されることにより、他の野生個体にまで被害が及ぶ危険性があるのです。教育の役目も担う水族館であれば、カワウソと人が過度に触れ合っているように感じられる投稿は、共感が集まりやすいからこそ控えなければなりません」
■桂浜水族館の謝罪は評価「野生動物の未来について考えるきっかけとなれば」
人間による過度なスキンシップがカワウソに影響を及ぼす可能性については、次のような解説があった。