2018年3月8日 11:00
「食生活アドバイザー」語る資格のメリット、生活改善効果も
そのうち生理が来なくなり、心身ともに少しずつ調子を崩していきました」(市野さん・以下同)
そして市野さんが39歳のとき、父親が胃がんになり全摘手術を受けることに。
「看病しているなかで、『胃を摘出した人に、どうやってご飯をあげたらいいか』と考えることが多くなりました。それだけでなく、亡くなる直前まで仕事に向き合っていた父の姿を見て、いまの仕事を続けていくことを疑問に感じるようになったんです」
そんな経験から「食」に興味を持った市野さんは、健康的な生活を送る提案ができる「食生活アドバイザー」の資格を知った。
「栄養や食文化や習慣、食品表示や添加物などの食品学、流通やマーケット、法律まで広い分野を学ぶのがこの資格。それまでは食品を買うときカロリー表示だけ見ていましたが、勉強していくうちに、原産地などの食品表示に目が行くようになりましたね」
’12年に「食生活アドバイザー」の資格を取得すると、市野さんはシステムエンジニアの仕事を辞めて、「食」の世界に飛び込んだ。
「知人がやっているレストランから《メニューについてアドバイスしてほしい》と頼まれて、フルタイムで働く調理担当に転職しました」