2018年3月14日 16:00
ヒートショックはストーブで防止…家庭内事故防ぐ生活の知恵
「やはり、お風呂での死亡事故は非常に多くなっています。お年寄りが畳の上で心臓発作を起こせば、家族はすぐに発見できる。しかし、1人でくつろぐお風呂では、発作や意識障害が起きても、すぐに発見できないかもしれません」(田島さん)
1日のなかでも最も安息な時間を過ごせるはずの入浴タイムに、なぜ死亡事故が起きてしまうのだろうか。田島さんがメカニズムを解説する。
「入浴中の死亡には、心筋梗塞などの心臓発作の場合と、意識障害などを起こして湯水を飲んで死んでしまう溺死の場合とがあります。特に冬場に事故が多いのですが、その原因は寒い脱衣所から急に温かい湯船に入ることで起こる、いわゆるヒートショックです。日本家屋は風呂場が北側にあることが多く、脱衣所の温度が下がりやすい構造になっているんです」(田島さん)
このヒートショックは、予防できると田島さんは言う。
「まず、脱衣所を電気ストーブや電熱ヒーターなどで暖めておき、温度差を少なくすることです。
また、ご高齢の方は一番風呂より二番風呂に入ることを勧めます。急に入るのではなく、徐々に体を温めてから入ることを心がけてください。