2018年3月26日 06:00
山崎育三郎激白「肋骨にヒビでも『モーツァルト!』を演じた」
「どう人生を切り開いていくか……迷い苦しみ、才能と葛藤する神童の生き方に感動しました。歌が好きで舞台に立ってきた僕も、声変わりという苦悩に直面したうえ、まわりから歌を褒められた子役時代の記憶と葛藤。体も大きくなって、気持ちとのバランスが取れなくなってきた。天賦の才能が邪魔をして家族も失い孤独になっていくモーツァルトは、それでもあるがまま生きて音楽と向き合い、35年の短い運命を全うするんです。“よし、僕はこれに出演するのを目標にしよう!”と」
夢を見つけた彼は、鬱々とした長いトンネルから抜け出した。さて、その夢をかなえた山崎だが、本作初演時の初日にはこんな凄烈な思い出も。
「2メートルの高さからジャンプするシーンで、身につけていたマイクの受信機が僕を受け止めてくれる方の手に当たった反動で肋骨にヒビが入って腫れあがって。痛み止めの薬で3カ月のロングランを切り抜けました」
前の公演から4年。
その間に映像の世界やラジオ・バラエティ番組のMCも経験。
「次第にもだえ悩みながら全うする激烈な人生を名曲にのせて、32歳なりの解釈で深く表現しようと思います」
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