2018年3月31日 16:00
続々と新製品を開発!龍角散初の女性役員は今も実験室に立つ
だ。ノンシュガー、水なしで飲めるという龍角散のよいところはそのままに、個包装のスティックに入ったミントやピーチ味の顆粒など、女性でも携帯しやすいこの製品を開発したのも福居さんだ。
一時は倒産の危機にあった同社も、ここ数年の売上高は170億円規模。この5年で、売り上げは4倍に増え、躍進を続けている。
「あ、これいいかも。ちょっとなめてみて」
「うん、いいですね」
スタッフ2人に囲まれ、白衣姿の福居さんは、服薬ゼリーの新しい味の実験をしていた。部屋にはほんのりキャラメルの香りが漂っている。
現在の福居さんの名刺には、開発本部長、国際部長、マーケティング部長など、さまざまな肩書がズラリと並んでいるが、地道な実験も変わらずに続けている。
「実験・研究をする時間は、自分だけの世界に没頭できて、リフレッシュするんです」(福居さん・以下同)
入社当時から変わらず、製品開発をするときは、消費者目線を忘れないように心がけている。
最近では、沖縄産のシークワーサー果汁を配合したのど飴や、入手困難なフィンランド産蜂蜜を使ったハニーレモンジンジャー味ののど飴を発売したばかりだ。