2018年4月8日 06:00
ダイエット中で発見遅れ…漫画家・内田春菊が“がん”に気づくまで
制限したのは糖質だけ。たっぷりの野菜、筋肉を維持するための肉類も食べていたが、体重が下げ止まらずに、41キロくらいまで減り続けた。
「心配した4人の子どもたちからは『読者モデルの足みたいになってるよ』なんて言われました」
このころから便秘がひどくなった。しかし「糖質制限ダイエットは便秘しやすい」という情報があり、ほかの病気を考えなかったという。
「お尻が嫌な感じで腫れぼったくて、あるときトイレでガスが出たときに、血が飛び散って……。座業なんで、痔がひどくなったのかと思って、それでようやく医者に診てもらおうと、痔の治療で有名な病院に予約を取ったんです」
ダイエットを初めて半年以上たってから、大腸内視鏡検査をすることに。だが、検査を始めた瞬間、医師は内視鏡を抜き、デスクに向かって他病院への紹介状を書き始めてしまった。
「医師は私の目を見ずに『大きな病院に行ってください』『一刻を争います』『大丈夫ですからね。
治療すれば治ります』と。これだけのキーワードがでれば、がんだとわかりますよね」