2018年6月2日 11:00
異性との関係、育児…女性の人生に潜むアルコールという罠
また女性はホルモンの関係で、量も期間も男性の半分で常習者になりやすいとされる。
「現場の実感としても、女性のアルコール依存症は、ギャンブル依存や買い物依存とともに急激に増えています。夫や恋人との関係、子育て後のむなしさなど、なにかと寂しさに敏感な女性は依存症に陥りやすいのです」(容子さん・以下同)
容子さん自身、依存症からの回復を果たし、10年以上のクリーンタイムを過ごしながら、家族の問題をきっかけに再び酒に溺れる日々に逆戻りするつらい経験をしていた。
「いまも“飲まない今日”を一日一日積み重ねています」
女性専用のフラワーガーデンがオープンしたのは’14年6月。
「矢澤(祐史さん・’05年に奈良の施設を第1号として開設した、依存症回復支援を行うワンネスグループの創設者)から、『代表に』と言われたときは正直、戸惑いました。でも、新たな出会いをするチャンスだと捉えました。そして開設してすぐに、心からよかったと思えたんです。というのは、それほど切羽詰まった人が次々にやって来たから」