出産だけじゃない、妊娠も妻にとっては命がけ!
今でもよく覚えているのが、朝、妊娠中の妻が「耳が痛い」と訴えたときのこと。当時ぼくは会社員で、朝は7時ころに家を出る生活でした。そこで妻には、自宅の近くの耳鼻科に行くことを勧めて、会社に行きました。
そのとき妻は「病院に連れていってほしい」と言ったんですが、耳鼻科は歩いて数分のところにあります。そしてぼくは、朝から会社の会議があるため、遅刻できない状況だったので、「申し訳ないけど、自分で行って」と言い残して出社しました。
さて、その日の昼過ぎ、義理の母から携帯に着信がありました。何事かと思い電話に出ると、ものすごい剣幕で「今どこにいるのっ!?」と。「え? 会社ですけど?」と呑気に答えるぼくに、義母は「コトミ(妻です)がどうなってるかわかってるの!?」と言いました。妻はつわりによる体調不良と耳の痛さのため自宅で倒れ、意識を失う前に何とか母親に電話をかけたんだそうです。慌てて駆けつけた義母がすぐに耳鼻科に連れていくと、なんと重度の中耳炎だったらしく、即入院・手術になったとのこと。治療が遅れたら非常に危険だったそうです。ぼくは、まさか通院もできないくらいの症状だったとは理解していませんでした。
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