といった小泉さんからの励ましの言葉をうけて、だいたさんは気持ちを切り替え、前向きに歩みを進めることができたと語ります。
「緊急出産」覚悟決めた妻と固まる夫
だいたさんには前向きに励まし続けてくれた夫の存在ともう一つ、心の支えとなっていたものがありました。それは、40歳の時に凍結保存し、たった1つだけ残っていた受精卵。
闘病を続ける中で、「今後80歳、90歳、100歳とか長生きできたとしても、卵(受精卵)を戻せなかったことをいずれ後悔するんだろうなっていうのはあったので、多少寿命が縮まったとしてもやりたいことをやって自分の人生を使い切りたいなって思った」と、だいたさんは不妊治療の再開を決断しました。
その強い想いが実り、1月13日、第一子となる男の子を無事に出産。この嬉しいニュースは、社会に勇気と希望を与えてくれました。闘病を中断することや、闘病中の身体での不妊治療や妊娠、出産は精神的にも体力的にも、とても大変なことだろうと推察できますが、だいたさんには加えて妊娠高血圧症候群の疑いもあったそうです。当初の出産予定日は1月30日でしたが、それより半月以上早い1月13日の夜に血圧が上昇しただいたさんは、夫と病院に向かい、緊急入院。
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