電車内でグズりだした娘に冷や汗
1歳の娘と電車に乗っていたときのことです。
最初は空いていた車内もだんだんと人が増え、立っている人もちらほら出てくるくらいの混み具合になりました。
私は膝に娘を乗せる形で座っていたのですが、しばらくすると、人混みに慣れていない娘が膝の上でグズり始めたのです。
「もう少しだから静かにしようね」と声をかけても、体をよじってグズるばかり。出がけに急いでいたため、あやすためのオモチャや絵本も持っておらず、だんだんと大きくなる娘の声に、私も焦ってきました。
周囲からの冷たい視線……耐えられず降りようと考えたとき
娘のグズり泣きはますますひどくなり、乗客の視線をちらちら感じます。中には、「迷惑だ」と言わんばかりに眉をしかめる人も……。
私も耐えられず、「次の停車駅でいったん降りよう」と考えました。
そのとき、グズっていた娘の声がぴたっと止まり、次の瞬間にはご機嫌な声をあげて笑い出したのです。
突然笑顔になった娘に驚き、娘の視線を追いました。
娘を笑顔にしてくれた、3人の男子中学生
娘の視線の先にいたのは、向かいの席に座る3人の男子中学生。
グズる娘に向かって、静かに「変顔」