「ベッドがいい!」静かな車両で暴れ出した息子に父親はオロオロ、近くに座っていたおばあさんは……
と無茶を言い出しました。私も初めは何とかしようとおもちゃでごまかしたりしていたのですが、あまりにも泣き止まず……。
すると通路を挟んで反対側の3列席に1人で座っていた初老の女性が、息子に話しかけてきました。
息子だけでなく、父親である私のことも気づかってくれた
(※写真はイメージです)
女性は「どうしたの?眠たいんだね、じゃあ私の方においで。席が空いてるから横になって寝ていいよ」と息子の手を引き、隣の空席を利用して息子を横にして寝かせてくれたのです。初対面の方なのに、息子は安心したようですぐに泣きやみ、寝息をたてはじめました。
女性にお礼を言うと、「今のうちにあなたも少し休みなさい。子どもとの旅行は体力がいるからね」と、次の京都駅までそのまま息子の面倒を見てくれました。
その方は京都で降りられ、息子は自分の席へ戻りましたが、そこから東京駅までぐずることはなく、目的地でも楽しむことができました。
あの方の優しさとお気づかいは今でも忘れられません。本当にありがとうございました。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。