あばれる君、朝5時起きで少年野球の球拾い 先輩パパたちの姿に「仕事を言い訳にできないな」と覚悟を決めた
■「負け」を認めることは「強さ」になる
ーーもうすぐ第三子が誕生しますね。我が子を見ていて、成長を感じるのはどんなときですか。
あばれる君長男は小学校に入学して少年野球のチームに入ったのですが、野球を始めた前後で変わったなと思いますね。子どもって、自分が負けることがすごくイヤなものじゃないですか。カードゲームに負けるたびに泣いたり……でも、生きる中で負けることは当たり前にある。どうやってそのことを学べるかなと思っていましたが、野球を始めてから、少しずつ負けた自分を受け入れることができるようになってきているように見えます。ただ、まだ息子を厳しい言葉で叱ることもありますが。
ーーどんなときにですか?
あばれる君負けを受け入れられないときは、ふてくされていたり、練習態度が悪かったり、表面に出ているのでわかりやすいんです。
そういうときは、「自分の気持ちを立ち直らせるのは、自分しかいないんだよ」と教えます。まだ息子は完全には理解していないと思いますが、できる限り言葉で伝えたいんです。
ーーエッセイに登場する運動会のエピソードで、「1位を決めない運動会」への違和感と、「負け」から得られる大切なことについて書かれていますよね。