2021年10月21日 17:00
ド迫力のソング&ダンス!三浦宏規、屋比久知奈ら期待の次世代スターたちが奮闘するミュージカル『グリース』稽古場レポート
写真提供:東宝演劇部
ティーンエイジの頃って、なんであんなに人の目を気にして、カッコつけて、見栄を張ったり本心じゃないことを口にしたりしちゃっていたんだろうなぁ。今思うと本当に恥ずかしい。しかし大人になってそんな若者を見るのは意外と悪くない。微笑ましくてニヤニヤしちゃう。……10月中旬の某日、ミュージカル『グリース』の稽古場を取材し、まず、そんな思いを抱いた。
『グリース』は1971年にアメリカで初演されたミュージカル。1978年にはジョン・トラボルタとオリビア・ニュートン=ジョン主演で映画化されこちらも大ヒット。50年代アメリカの若者の青春を色鮮やかに描いた、青春ミュージカルの金字塔である。
日本では2008年以来の上演となるが、今回は三浦宏規、屋比久知奈、有澤樟太郎、内海啓貴、城妃美伶、田村芽実ら、ミュージカル界期待の次世代スターたちが出演するのも話題だ。
全幕通し稽古だというこの日。稽古場に入ると、とにかく若さ溢れるパワーに圧倒される。数シーンの抜き稽古のあと、通し稽古が始まる前に男性陣はグリース(!)とスプレーでリーゼントをキメる。その作業すら、すでに高校生のワチャワチャ感。