2022年5月2日 18:00
【ライブレポート】w.o.d. LIQUIDROOMで見せた最高のロックンロールパーティー
骨太な重量級のグルーブあり、鋭くぎらついたサウンドあり、うっとりするような線の美しい旋律あり、享楽的なダンスナンバーあり。ユートピアとディストピアをシームレスに横断し生命の躍動や潤いを体現しているかのようなパフォーマンスに、場内からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
THE NOVEMBERSのパフォーマンスの余韻も冷めやらぬなか、セットチェンジを終えw.o.d.が登場。ヴァニラ・ファッジによるザ・ビートルズ「Ticket To Ride」の濃厚なサイケデリックカバーが鳴り響き、サイトウタクヤ、Ken Mackay(Ba)、中島元良(Ds)の3人が登場。佇まいは今日もばっちり。
「サイトウくん、今日はスマッシング・パンプキンズのTシャツだ」とついついファッションチェックをしてしまう。からの1曲目「スコール」、そして「楽園」の流れは、筆者が昨年11月にTSUTAYA O-EASTで観た、Age Factoryを迎えた対バンツアー「スペース・インベーダーズ 5.5」のファイナル公演と同じだが、明らかに前よりもパワーアップしている。
サイトウのときにスラックで、ときに切れ味の鋭いメロディとギターのメリハリはより研ぎ澄まされ、Kenのw.o.d.たらしめる太くて震度マックスレベルのベース、元良のリズムに対する柔軟なリテラシーと衝動にまかせた野性味を併せ持つドラムのシナジーもさらに増強。