2021年12月9日 17:30
『SLAPSTICKS』の生みの親・KERAが名場面を観ながらサイレント映画を解説 “スペシャル・レクチャー”レポート公開
とタイトルに込めた想いも打ち明けた。
「自分も若かったし、当時は理屈でないところで動かされていたところもあった。異常な熱量で生きていただろうサイレント時代の登場人物を演じる時に、まったくクールな状態でクリエイトしてもなかなか伝わらないかもしれないな、と思うんです。なので、ほんの数カ月でいいので、今ならYouTubeでも観られる映像もあってホント恵まれた環境にありますから、それほどゲラゲラ笑えるものではないですがまたいろいろと観てみてほしい。そして実在の人を演じる方も、創作の人物を演じる方も、当時の世界の住人として存在する説得力を持って演じていただければ。今、台本を読み直すと“随分フツーのことを言ってる!”と思うし、若書きでストレートなこともいっぱい書いていて恥ずかしくなるんですけどね。ですので三浦くんの解釈で、どんな風に変えていただいても構いません。実際の出来事をフィクションにしてもらってもいいので、その時代の人たちをぜひみなさんで楽しみながら再現してもらえたらと思います!」と改めて、キャスト・スタッフに向けてエールを送った。
キャスト陣もみなすっかりサイレント映画に魅惑されたのか、挨拶のあとも何人も手を挙げて質問コーナーは続き、作品や演じるキャラクターへの想い、その登場人物たちで構築する映画愛たっぷりのこの物語世界への想いはかなり増幅した模様だ。