くらし情報『思春期の“複雑さ”を描く。監督&プロデューサーが語るピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』』

2022年3月9日 12:00

思春期の“複雑さ”を描く。監督&プロデューサーが語るピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』

彼は経験値の高いフィルムメイカーとして本作に関わってくれました。映画のルックを変化させる時に忘れがちな点や、観客のことを忘れないで語り続けることの必要性を教えてくれましたし、彼は誰よりも物語を語る能力に優れていますから、私たちが『これは良いシーンができた!』と盛り上がっていても、『物語全体のことを考えるとそのシーンはカットしてもいい』って提案してくれるんです。もちろん『僕は提案はするけど、最後の決めるのはドミーだよ』とも言ってくれます」

思い返せば、ピート・ドクターが手がけた『インサイド・ヘッド』も思春期の女の子の“頭の中”を描いた作品だった。

「私自身、ピートの大ファンなんです」と笑顔を見せるシー監督は「あの映画で描かれた思春期の女の子の“ゴチャゴチャした複雑な部分”をさらにつっこんで描きたかった」と語る。「今回の映画では思春期で、成長していく中で感じる居心地の悪さ、恥ずかしさ、いたままれない感じを描こうと思ったんです」

時間をかけてたどりついた“結末”。きっかけになったのは……

思春期の“複雑さ”を描く。監督&プロデューサーが語るピクサー最新作『私ときどきレッサーパンダ』

ドミー・シー監督(写真上)とリンジー・コリンズ
多くの10代はその過程で複雑な感情を経験する。やりたいことは無限に膨らむ一方、自意識をコントロールするのは難しく、友情が何より大事だったりするが、大事にしすぎるがゆえに苦しく思うこともある。

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