2021年6月10日 14:30
朝海ひかる、芸能30周年記念公演「サロメ奇譚(仮)」上演決定 2022年3月より東京&大阪で
題材は『サロメ』とのこと。『サロメ』と聞いて真っ先に思い浮かんだのは生首を持って微笑んでいる女性の姿で、残酷で官能的なイメージだけが強かったのですが、ひとりの等身大の人間として共感できるサロメを描いてみたいと思いました。
また、様々な芸術家を魅了してきたサロメと朝海ひかるさんの魅力が重なるような作品にもしたいと構想を練っております。これまで硬派な作品を緻密に演出してこられた稲葉さんとの初めてのクリエイション、個性豊かなキャストの皆さんの肉体を通して、どんな『サロメ』になるのか楽しみです。
演出:稲葉賀恵(文学座)・コメント
宝塚時代の朝海ひかるさんを印象深く覚えています。男役でありながら、時に少女のように可憐。無垢な瞳をのぞかせたと思ったら次の瞬間妖艶な姿に様変わりする。「耽美」という言葉がとても似合う方でした。
数年後こうして一緒にクリエイションする機会を頂き、まず私が提案したのが『サロメ』でした。
無垢でありながら残酷で、少女でありながら妖艶。複雑怪奇なあのサロメという役を朝海さんならどう演じるのか、誰よりも私が観客席で観てみたかったのです。今回、翻案にペヤンヌさんが参戦してくださいます。