くらし情報『良きライバル、ターナーと競い合った因縁の展示の再現も! 三菱一号館美術館『コンスタブル展』をレポート』

2021年2月25日 18:00

良きライバル、ターナーと競い合った因縁の展示の再現も! 三菱一号館美術館『コンスタブル展』をレポート

展示風景より。ジョン・コンスタブル《フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景》1816-17年テート美術館蔵


19世紀イギリスにおいて、膨大な数の風景画を描き、風景画のジャンルとしての地位を盟友J. M. W. ターナーとともに引き上げた画家、ジョン・コンスタブル。日本で35年ぶりとなる彼の大回顧展が三菱一号館美術館で2月20日(土)から5月30日(日)まで開催されている。

『テート美術館所蔵コンスタブル展』は、イギリスのテート美術館が所蔵する彼の作品や、ターナーをはじめとする同時代の作家作品を中心に紹介。コンスタブルがどのように独自の風景画を作り上げていったのかを辿っていくものだ。
良きライバル、ターナーと競い合った因縁の展示の再現も! 三菱一号館美術館『コンスタブル展』をレポート


1776年生まれのコンスタブルはロンドンの北東、自然の豊かなサフォーク州で裕福な製粉業者の子として生まれた。当時、風景画は歴史画が頂点にある美術のヒエラルキーにおいて、低い地位にあった存在。しかし、彼は自分が育ったサフォーク州の風景など、戸外の情景を描かずにはいられなかった。


宗教改革後のイギリスでは、従来の宗教画や歴史画よりも風景画や風俗画に関心が集まり、また上流階級の子弟たちがヨーロッパ大陸へ赴く「グランド・ツアー」の風習や景観を尊ぶ文化など、その後の風景画の人気に繋がる地域的な特徴も多くあったという。

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