2022年1月25日 07:00
藤原竜也×松山ケンイチ×神木隆之介、実力派俳優が思うエンターテインメントの未来「目の前のことをどう面白くしていくかを考える」
(藤原)
「『殴るふりだと面白くないよね』って、そういう話をずっとしていたんです。スコップの素材を変えてやってみたりして。」(松山)
もうひとりの共犯者となったのが、神木演じる真一郎。入れかわりに島を出た寺島進演じるベテラン駐在員・岡崎正が去り際に、島のために「かさぶたになれ」と言った言葉が、のちのちまで影響する。
「かさぶたになれなんて抽象的なことを言われたら、どうとでもとれるじゃないですか(苦笑)。岡崎さんももともと島の人で、真一郎もみんなも幼馴染で、岡崎さんの姿を見て育ってきてしまったから、そんな考えが染み付いていたんでしょうね。警察官になって島に帰ってきて、みんなを守ることは法でさばくことだけではない、という考えが潜在意識にあったために、波風を立てないことが一番平和だと考えたのではないかと。だから、殺人を『なかったことにしましょう』と言ってしまって、すべてが始まってしまう。
結果的には、それが“ノイズ”になってしまうので、一番かわいそうな男の子だと思いました」(神木)
ビニールハウスのシーンで印象的だったこと
藤原、松山、神木と個性の異なる一流の役者が、劇中においても三者三様の役柄で、スクリーンから圧倒する。