2021年8月13日 18:09
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト足立喜一朗個展「All After Human」原宿のHARUKAITO by islandにて開催
やがてそれら人工物は自然と混じり合い新たな自然観が生まれることを夢想する。 観測者となる人間がいないので自然観という言葉を使うことに甚だ疑問はあるが。
今個展にはミラーボールをモチーフにしたキネティック彫刻やドローイングが多く登場する。 ミラーボールとはどのような意味があるのだろうか。 それは舞台照明の一種であり、 ダンスホールやディスコを演出することに使用される。 また歴史から見ればニューヨークではマイノリティたちのシンボルと捉えることもできるし、 東京ではバブル時代の虚栄と欲望を連想することもできる。 しかし人間がいなくなればそういった社会的、 機能的な意味は喪失されるだろう。 そしてそれは鏡に覆われた造形物という一元的な特徴のみが残る。
無機質な素材が規則的に配列された物体は「完全なる人工物」と呼べるのではないか。
この「完全なる人工物」と自然との対比を保ちつつ、 All After Humanをシミュレーションするという矛盾を試みる。【開催情報】
足立喜一朗個展「All After Human」
会期:8月27日(金)~9月19日(日)
会場:HARUKAITO by island
主催・企画: island JAPAN
http://islandjapan.com/
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