くらし情報『画家・O JUNのライブパフォーマンスで壁画が完成 新作個展「三つの絵」NADiff Galleryにて開催』

2021年12月3日 18:00

画家・O JUNのライブパフォーマンスで壁画が完成 新作個展「三つの絵」NADiff Galleryにて開催

描かれた図像はその背景や文脈から切り離され、「意味」をまとわない絵の具とイメージの混然一体は、観る者の視線を惹きつけて止まない。画家はそれを、「絵という異常」と呼ぶ。本展は最新作の油彩画、クレヨン画、そして80年代後半から展開される、手製の合金ペンで壁面に直描きするドローイングによって構成。この壁画は展覧会初日のライブパフォーマンスにて完成する。O JUNの現在地を本展で生々しくご覧いただきたい。

<アーティスト・ステイトメント>
風景は実に退屈なのでついぼおっと眺めてしまう。 その時、 茂みからふいに鳥が飛び立ったりどこかの家のドアが開いたりするとちょっと驚いて息をのんだりする。 風景を見ている自分の退屈と驚きは目と心の騒乱を起こしておかしいが、 風景を描くときは少し違う。
木々に隠れてわずかに見える建物や人の姿はそれを眺めるわたしの位置と距離がそう見せるわけで、 絵の中では切れ切れの人やくりぬかれた森を一連の接続として描くことになる。 これら当たり前の行為によって絵という異常は実現される。 その異常は画家であるわたしを少しも驚かさないので、 描くことに退屈するとの描きかけの絵から遠くの景色に目を転ずる。

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