くらし情報『「80年代はLGBTQに対する理解も進んでいなかった」オリー・アレクサンダーが語る『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』』

2022年1月21日 12:00

「80年代はLGBTQに対する理解も進んでいなかった」オリー・アレクサンダーが語る『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』

だから国自体は貧しかったのだけど、社会的・経済的な活動は活発で。ゲイのコミュニティにとっても、非常に重要な時代だったと言えるよね。その主な理由はもちろん、HIVの蔓延。当時はHIVに対する誤解や偏見があったし、ゲイやクィアに対する理解も進んでいなかった。“恐れ”が時代を包んでいたんだ。

「80年代はLGBTQに対する理解も進んでいなかった」オリー・アレクサンダーが語る『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』

『IT’S A SIN 哀しみの天使たち』(c) RED Production Company & all3media international
──リッチーとご自身の人生に重なる部分はありますか?

似ている部分は多いと思う。彼は役者を目指していて、18歳からロンドンに住み始めた。お芝居をしたり、ステージに立ったりすることで輝きたい。
そういった大きな夢は、まさに僕自身も持っていたものだよ。もちろんすべてが同じではないけど、彼の言動の理由などを理解するのはとても簡単だった。──ちょっと気まぐれで、つかめない部分もある青年ですね。

彼には常に隠し事があるんだ。セクシャリティを家族に隠していたし、HIV検査の結果も仲間たちに隠していた。現実をそのまま受け入れようとしないんだよね。その大きな原因は、自分のセクシャリティに対する恥の感情にあると思う。

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