2021年4月12日 18:00
傷だらけになった自分たちを越えて SUPER★DRAGONが魅せた新しいステージ
白シャツに着替えたメンバーがさわやかに歌う。歌詞を反映したような夕焼けカラーの照明、彼らのバックにあるスクリーンに映し出された街の日常が焦燥感を高める。シェルターの中にいた“彼ら”にとっての外の世界、そして観客にとっては強引に奪われてしまった日常。
“真実が知りたい”という彼らの心は迷いの中で揺れ動いている。そんな心の中を楽曲が表現していく。『BLOODY LOVE』では彪馬が艶めかしい歌声を響かせ、『Set It Off』ではジャンと和哉が力強いラップを響かせる。そして『SAMURAI』ではポップな空間へファンをいざなう。カメラが間近でメンバーの表情を映し出し、ステージセットの階段裏の空間の中でパフォーマンス、そして青い光が瞬く客席をバックにするなど会場全体を使ったような映像テクは、昨年の配信ライブでの演出を彷彿とさせる。
俺たちが時代を変えるー。
しかし、ポップな雰囲気だった会場は一転。階段に倒れ込むメンバー。暗転し、客席は洸希のインナースペースへと引き込まれる。そこで明らかにされたのはシェルターと“彼ら”の正体。
「クローン」「ここはできそこないの廃棄場所」「誰だって自分を殺して生きている」