くらし情報『仏女優ジュリエット・ビノシュが語る“是枝映画の魅力と本質”』

2019年10月18日 18:00

仏女優ジュリエット・ビノシュが語る“是枝映画の魅力と本質”

すると是枝さんはすぐに『撮るのであれば、絶対にフランスに行って撮影したい!』って……その段階で彼にはフランスで映画を撮ることに対する信念がしっかりとあるのだとわかりました」

ビノシュはフランスの名だたる監督の作品に出演しているが、台湾のホウ・シャオシェン、イランのアッバス・キアロスタミ、英国のアンソニー・ミンゲラなど海外の映画作家とも繰り返しタッグを組んでいる。「是枝さんは人間として非常にオープンな方で、まるで磁石のように周囲の人を引き寄せる力があります。私はそういう作家の下で共に感情を分かち合いながら映画をつくりたいと思ったのです。映画は頭ではなく心でつくるものだと思っていますから」

そして時は流れ、彼女の願いは、フランスで知らないものはいない大女優とその娘を主軸にしたドラマ『真実』として結実した。母と娘の間にはそれぞれの思い出や、言えなかったこと、過去の記憶、ついてきた嘘、隠し事、本音があり、ふたりは時に激しくぶつかり合う。本作はタイトルに“真実”とつけられているが、劇中ではさまざまなドラマや感情が混ざり合うことで観客が“真実とは一体、何なのか”想いを馳せるような展開になっている。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.