くらし情報『初舞台に挑む渡邊圭祐。現代と安保闘争の時代を描く物語で、今失われたものを問いかける。』

2021年11月26日 17:00

初舞台に挑む渡邊圭祐。現代と安保闘争の時代を描く物語で、今失われたものを問いかける。

──作品のテーマ的な部分については、何かおっしゃっていましたか。

一番最初に、「今の日本人は言葉から逃げている」とおっしゃって、僕も確かにそうだなと思ったんです。さっきのぶつかり稽古の話じゃないですけど、いろんなものとぶつかること、自分を主張することを避けていて、そういうのはカッコ悪いと思いながらも、長いものに巻かれるしかない不条理さを、誰もが受け入れている。その栗山さんが強く思っていらっしゃる問題を、自分の中でも消化しつつ演じていきたいなと思っています。あと、言葉の一つひとつの裏側にある思いを感じてほしいということもおっしゃっていたので。言葉の持つ力を、この作品を通して感じていただけるように演じないといけないなと思います。

──栗山さんがおっしゃったことは、役者としてのみならず、ご自身が生きていくことにも何か影響はありそうでしょうか。

言葉の力については、ちゃんと自分の中に言葉を持って、適切な表現を使っていきたいと、意識するようになりました。
ただ、僕はもともと昭和の生活に憧れがあって、役者で言えば、勝新太郎さんの武勇伝とかを聞いてめちゃくちゃカッコいいなと思い(笑)、僕らももっとたくましく、人間らしさを出していけばいいじゃんと思っていたので。

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