シンガーソングライター・ルイ、 全身全霊で恋を表現したワンマンライブ 「替えの利かないこの命こそが一張羅だと思える日の為」【オフィシャルレポート】

Photo:清水舞
シンガーソングライターのルイが、バンド形態では3度目となるワンマンライブを1月26日(日)東京・渋谷WWW Xで開催した。ジャンルにとらわれない音楽性がバンド形態、弾き語り、アコースティック編成などを盛り込んだ多様なスタイルと、20曲以上に及ぶ見応え満点のセットリストで、ユニークなキャラクターと共に存分に表現された。
エントランスには、自作の絵が飾られているのだが、怪獣やさまざまな生き物がキメラの如く描かれた作風はポップかつカオス。幼少期から表現のアウトプットとして絵を描いてきた彼の内面が窺えて興味深い。
フロアに入るとジャズやソウルテイストの開場BGMが流れ、着席スタイルながらルイの登場を待つオーディエンスは湧き立っている。暗転と同時にBGMがボリュームアップし、サポートメンバーの杉村謙心(g)、キタムラユウタ(b)、坂本暁良(ds)が登場する。
インストセッションで温めるバンドメンバーがフロアに立ち上がるよう促し、続々オーディエンスが立ち上がったところにルイが現れ、「運命の蜜」を歌い始める。ミュージカル調の曲をハンドマイクで軽やかにパフォーマンスする様子はポップスターの佇まい。