永瀬廉・坂東龍汰・前田拳太郎が作り上げた“3人だからこその空気感”「もっと一緒にいたかった」

(撮影/奥田耕平)
永瀬廉と坂東龍汰と前田拳太郎。3人の会話はとてもテンポが良く、心地が良い。ひとりがはしゃげば、ふたりは笑ってツッコみ、ふたりが“やんややんや”と盛り上がれば、ひとりが穏やかに見守る。永瀬は坂東のことを以前共演した映画『弱虫ペダル』の名残なのか、役名の「鳴子くん」と呼ぶ。そこに不思議と親しみがにじむ。一方でそれぞれが、互いについて率直に褒める。その関係性はまさに映画『ふれる。』の主人公である秋、そして 諒、優太の関係と似ているようにも思える。
映画『ふれる。』は、幼馴染の青年3人が不思議な生き物「ふれる」を介して心を繋いでいく物語だ。秋を永瀬が、諒を坂東、優太を前田が演じる。それぞれがオーディションを受けて勝ち取った本作にどのように臨んだのか。話を聞いた。
三者三様、オーディションへの向き合い方
――今回の役はオーディションで決定したとのことですが、オーディションの前に準備していたことをそれぞれお伺いしたいです。
永瀬廉(以下、永瀬)正直、最低限のことしかしてないんですよ。
坂東龍汰(以下、坂東)ははっ。
前田拳太郎(以下、前田)さすがです(笑)。