2022年5月20日 12:00
日本総合悲劇協会『ドライブイン カリフォルニア』阿部サダヲインタビュー「松尾さんが僕に当て書きしなかったからこそ演じたい」
とおっしゃっています。
劇団公演じゃないから、大人っぽく感じるのかもしれませんね。初演・再演もプロデュース公演で大人計画の劇団員じゃない人がたくさん出ていたから、そういうキャストについていらっしゃるファンの方が観てもおもしろく感じてもらえるように、物語の骨格がしっかりしている気がします。扱っているテーマも時代を超えた上演に耐えうる普遍性があるんじゃないかな。だから松尾さんや大人計画の作品を知らなくても、観やすいと思いますね。
──反対に、松尾作品にどっぷり浸かってきた方には新鮮に映るかもしれませんね。本作の「観やすさ」はどんなところに感じていらっしゃいますか?
それぞれに想いを抱えた登場人物を見渡すと……この作品は特定のキャラクターが主人公ではない“群像劇”だということがわかってきます。イコール、誰かにフォーカスを絞らず俯瞰しやすい。
田舎のドライブインに集った人たちの、おかしくも切ない悲喜こもごもを見届けてもらえたら嬉しいです。
取材・文=岡山朋代
撮影=荒川潤
<公演情報>
『ドライブイン カリフォルニア』
【東京公演】
2022年5月27日(金) ~6月26日(日) 本多劇場
【大阪公演】
2022年6月29日(水)