奥平大兼が明かした宝物「おばあちゃんからもらったネックレスを、ずっとつけてます」
映画『赤羽骨子のボディガード』で奥平大兼が演じる染島澄彦は、ボディガード集団・3年4組の司令塔を担うキャラクター。飄々としていながら、クラス全員を牛耳る姿はまさに冷静沈着だ。しかし奥平本人の素顔には「僕、おばあちゃんっ子なんですよね」と20歳らしい純朴さがある。
主人公・威吹荒邦(ラウール)をはじめ、クラスメイト全員で100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子(出口夏希)を守る。キャストもスタッフも大勢いる現場をとおして、奥平が感じた「コミュニケーションにおける距離感」とは。本編のとあるシーンになぞらえて、ずっと大切にしている宝物についても聞いた。
原作とはあえてズラした染島澄彦像
『赤羽骨子のボディガード』染島澄彦を演じるにあたり、奥平がまず起こしたアプローチは「原作の染島澄彦像を正しく捉えること」だった。
「台本を読ませてもらったあとに、原作の(染島)澄彦はどんな子なのかなと思って、すぐに漫画を読みました。漫画での澄彦は、台本から得た印象よりも明るくて余裕のある子。今回、この作品を実写化するにあたって、原作よりは淡々とした澄彦にしませんか、と石川(淳一)監督と相談しました。物語の最初から最後にかけて、澄彦の態度が一定すぎると、荒邦という存在を受け入れていく過程が薄れてしまうんじゃないか、と思ったんです。