くらし情報『S.A.R. 全力でブチ上がって出し切った、ワンマンライブ『Return of Kool Theory』をレポート』

S.A.R. 全力でブチ上がって出し切った、ワンマンライブ『Return of Kool Theory』をレポート

公式プロフィールには「SOUL、R&B、HIP-HOP、JAZZなどをベースにしながらも、メンバーそれぞれのルーツを反映した幅広い音楽性を持ち」と記されているが、1stアルバム『Verse of the Kool』(タイトルのイメージソースはおそらく、マイルス・デイヴィスの名盤「クールの誕生」)を聴けば、彼らの音楽性の豊かで斬新な在り方を実感してもらえるはずだ。セッションを基盤にして制作されたという本作は、J・ディラ以降のヒップホップ、ロバート・グラスパー以降のジャズ、さらにネオソウルやオルタナティブR&Bの文脈を感じさせつつ、メンバーそれぞれのスキルや個性をダイレクトに反映した作品に仕上がっている。こうやって言葉で説明すると何やら大仰に感じるかもしれないが、00年代からこっちのジャズやソウルが好きなリスナーにとっては当たり前の流れであって、特別に新しい発明というわけではない。つまり「今の時代の音楽好きだったら、当然、こうなるよね」という同時代性こそがS.A.R.の特性のひとつだと思うのだが、こういう心地よいフィット感を備えている日本のバンドは意外と少ない。何が言いたいかというと、S.A.R.のライブは「ああ、こういう音を浴びたかった」
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