S.A.R. 全力でブチ上がって出し切った、ワンマンライブ『Return of Kool Theory』をレポート
、〈連れてく銀座のhigh-end sushi〉というフックが楽しい「payrent」へとつなぐ。オープニングから7曲を続けて演奏したわけだが、ツナギ目がとにかくスムースでまったくストレスがなく、むしろ「このままずっと続けてくれないかな」という欲望にも似た感情が生まれていることに気づく。演奏の上手さはもちろんだが、メンバー自身が“バンドで踊ることの気持ちよさ”を体で理解しているのだろう。

Eno(b)

Imu Sam(g/MC)
「みんなありがとう!こんなにたくさんの歓声、こんなにたくさんの人に会うって、なかなかないことだから。会ったことある顔もたくさん、もううれしすぎます。今日はアンコールとかないんで、全力でブチ上がって、出し切るという感じで。ああ、叫びてえ、ありがとうって。ありがとう!」(Imu Sum)というMCでオーディエンスとの距離を縮め、ライブ中盤は6曲で構成(もちろんノンストップ)。中心はやはりアルバム『Verse of the Koo』の楽曲なのだが、ライブならではのアレンジを随所に効かせていて、音源とは違ったサウンド/アンサンブルを体現していく。たとえば「You be Kool」。