S.A.R. 全力でブチ上がって出し切った、ワンマンライブ『Return of Kool Theory』をレポート
もともとの音源はピアノのリフから始まるのだが、この日は同じフレーズをベースが担い、文字通り“腰にくる”バンドグルーヴが出現。santaのボーカル、Imu Sumのラップのコントラスト、洗練されたエレピのラインなど、各メンバーのプレイもしっかりと散りばめられていた。
さらにタイトなビートと〈Everyday living on my life like the last day〉(毎日、人生最後の日みたいな気分で生きてる)というフレーズがぶつかり合う「Desolate」を挟み、新曲「Side by Side」(2025年1月29日配信リリース)へ。ホーリーな雰囲気の鍵盤から始まり、シンプルに抑制されたリズム、ワウギター、そして、ハートウォームな歌がひとつになったこの曲は、現時点のおける、S.A.R.のポップサイドを示す楽曲と言えるだろう。

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Taro(key)
曲が始まった瞬間に大きな歓声が起こり、「No more,No more」のシンガロングが起きた「Uptown」あたりからアンサンブルの輪郭がさらに明確になり、フロアのテンションも自然と上がっていく。アルバムの中でも際立ってメロウな「New Dawn(feat. Lil Summer)」