2021年5月14日 12:58
勅使川原三郎×佐東利穂子、『読書』をデュエット作品として改作上演
今回の公演で『読書』を上演することが決まった時、 この作品とこの劇場とが空間的にとても合うと感じました。 けれど、 新たな『読書』の構想が見えてくると、 場所にまつわる事柄に留まらない、 何かが湧き上がってくるのではないかという期待感が高まったのです。
■作品テキスト
「読書 本を読む女」
密閉された本の頁を開く
暗闇だった紙面が明るくなり目が言葉に触れる
声が言葉を飲み込む
落ちるように本の中に吸い込まれる女
無時間の文字空間に身体を失い浮遊
動揺や謎をまとい理解と無理解に遊ぶ
言葉と音調の密着と分離の繰り返し
読書を止めると沈黙に身体は掴まれ現実に放りされる
静寂に押しつぶされるが再び本に戻る
言葉の響きと透明の動きを重ね合わせて
自在に時間を伸縮変形させる
真空を呼吸しダンスする者
勅使川原三郎
【公演概要】
勅使川原三郎 新作公演「読書 本を読む女」
構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子、勅使川原三郎
劇場:東京・両国シアターXカイ(東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア1階)
<開催日時>
・6月24日(木) 19:30
・6月25日(金) 19:30
・6月26日(土)