2022年6月19日 16:00
緑黄色社会が『Actor tour 2022』完走「私たちには絶対に、みんなが必要です」 仙台公演オフィシャルレポ
まずはアルバム『Actor』のラストを飾るピアノバラード「スクリーンと横顔」をじっくりと聴かせたところで、「Shout Baby」のアグレッシブな歌とサウンドで、仙台の観客を一気にクライマックス級の多幸感で包んでみせる。
さらに初期曲「またね」を畳み掛けたところで、「仙台、お待たせしました。『Actor tour 2022』へようこそ!」と呼びかける長屋の声に応えて、堰を切ったように熱い拍手が鳴り渡ると、「やめてよ……みんなすぐ泣いちゃうんだから!」(長屋)とメンバーも感激を隠せない様子だ。
「お待たせした分、最高の一日にしたいと思います!」という言葉の通り、「リトルシンガー」「あのころ見た光」「ずっとずっとずっと」と躍動感あふれる楽曲を次々に披露し、割れんばかりのクラップを呼び起こしていく。コロナ禍の影響ゆえ、会場には歓声も合唱も湧き起こることはなかったが、「あのころ見た光」のコーラスパートで「心の中で一緒に歌ってくれると嬉しいです!」という長屋の呼びかけに応えて、観客の手がその想いとともに高々と突き上がり、ステージと客席の一体感を克明に伝えていた。
そこから一転、「座りながら、リラックスして聴いてください」