2022年6月24日 18:00
【ライブレポート】オレンジスパイニクラブ、「コロナ前を思い出す景色」となったクアトロでのツアーファイナル
彼らの音楽ルーツにThe ピーズがあるのも頷ける白熱のステージングを展開。
スズキユウスケ(オレンジスパイニクラブ)
スズキナオト(オレンジスパイニクラブ)
そう、オレスパは楽曲によってパンキッシュな牙を剥き出し、その一方で耳馴染みのいいメロディで聴き手に寄り添う。その二つを両輪にしたライブ構成も大きなポイントだろう。平坦な道を歩いているかと思えば、急に激しい川の流れに巻き込まれてしまう感覚と言えばいいだろうか。緊張と緩和を行き来するダイナミックな演奏で会場をガンガン焚きつけていった。
「退屈かも知れない」、「まいでぃあ」と演奏後、「確かに人が凄い、拍手が凄いです。コロナ前を思い出す景色」とユウスケもハンブレッダーズのムツムロと異口同音の言葉を発す。そうした発言からも、今日の熱狂ぶりが伝わるだろう。中盤、豊かな歌心からパンキッシュに爆発する「みょーじ」もライブで一段と映え、さらに「37.5℃」、「東京の空」、「モザイク」で盛り上げた後、「『非日常』(2ndミニ・アルバム)リリースツアー『またあとで』のファイナル公演が渋谷クアトロで、1曲目からピック落とした。
トラウマになっている」と過去の苦い思い出を吐露するユウスケ。