『MiMiNOKOROCK FES JAPAN』10周年前祝いは第1回目と同じく吉祥寺CLUB SEATAで パーカーズらが登場【ライブレポート】
などひねりのあるノイジーな曲で、会場を温めた。

パキルカ
続いて登場したのは、北海道札幌発のギターロック・バンド、UMEILO。登場と共に勢いよく楽器をかき鳴らすと、そのまま疾走感のあるアンサンブルで「高空」、ダイナミックさを増して「ダーリン」へとエネルギーを迸らせる。UMEILOは同会場で行われた2019年の“Special Edition”にも出演しており、伊藤純輔(vo/g)は「また出られてうれしい」と語る。

UMEILO
情景を描いていくようなギター・サウンドと、繊細な柔らかさを持ったボーカルながら鋭い言葉ですっと心に切り込む歌でリスナーをとらえていくUMEILO。音楽は饒舌だがMCは苦手なようで、「信じてもらえないかもしれないですけど、4人中ふたりが普段コールセンターで働いているんです」(伊藤)と演奏時の雰囲気とは変わってボソリと語る姿にフロアから笑いが漏れる。そんな不器用さを鮮やかに塗り替えていくように「水晶」や、渇きを埋めるようなバンドアンサンブルを響かせる「rouge」、そしてドラムとベースによるイントロダクションで心拍数を上げながら「幽灯」へと突入する。観客を引き込んでいくプレイに、自ずとフロアから手拍子が起こりラストはバースト感たっぷりに「LastSong」