『MiMiNOKOROCK FES JAPAN』10周年前祝いは第1回目と同じく吉祥寺CLUB SEATAで パーカーズらが登場【ライブレポート】
(こうへい)と挨拶をすると、「告白」「別れた後で」を続けていく。受け身な恋愛の不安や切なさをキャッチーなメロディで歌う「なんだっていいわ。」では、サビをシンガロングしたり、「君とのこと」では頭から観客に歌ってもらい「いいね!」と盛り上げる。曖昧で煮え切らない、そんな関係性から立ち上る感情をストレートに綴った曲たちはフレンドリーだ。自ずと手が上がったり、手拍子が広がっていってフロアとの一体感を作り上げながら、ノイジーなギターと共に疾走する「どうせ枯れるなら」、そして「月と太陽」でテンションを上げ続けて、爽快に駆け抜けるステージで魅せた。

セカンドバッカー
『MiMiNOKOROCK Special Edition 2024』のトリを飾るのは、今年7月に1stフル・アルバム『POP STAR』をリリースした“POPS日本代表”を掲げるパーカーズ。登場いちばん「ハッピーをちょうだい」の軽やかなビートと陽性のサウンドで観客の手拍子を誘う。ちょっぴりため息まじりの歌だが、バンドアンサンブルや観客とのケミストリーでこの空間の彩度がぐんぐんと増していく感覚だ。「一緒に楽しんでいきましょう」(豊田賢一郎/g&vo)