『MiMiNOKOROCK FES JAPAN』10周年前祝いは第1回目と同じく吉祥寺CLUB SEATAで パーカーズらが登場【ライブレポート】
の声と共に、両サイドのギタリストねたろ(g/cho)とナオキ(g)がステージ先端へと躍り出て「痛いの痛いの飛んでゆけ」へと突入し、力強いフカツ(ds)のビートやメンバーのコーラスで高揚感を増す。

パーカーズ
「ナンバーワン」では豊田がハンドマイクで歌い、“ナンバーワン”の合唱を指揮するように声を上げる。すぐにでもシンガロングできるキャッチーさが冴える。アルバム『POP STAR』中心のセットリストのなか、後半は結成当初からやっていた曲をとミドルテンポの「雨の音」で、心の内にある悲しみもこぼす。しんみりと心を揺らしたところで、ポップな「君が好き」、そしてラストは「中華で満腹」でフロア一体となって中華のメニューをシンガロングするという急展開のドラマを生み出した。しっかりとライブを積み重ねているバンドだからこその説得力、そして何よりバンドが楽しんでいるノリのよさが、会場の雰囲気を明るく包んでいる、そんなステージだ。

パーカーズ
鳴り止まない拍手や手拍子でアンコールに応えたパーカーズは改めて、2025年にサーキットイベント『MiMiNOKOROCK FES JAPAN』が10周年を迎えること、そして第1回と同じ吉祥寺CLUB SEATAでの開催で原点回帰的な回となったこの日の『MiMiNOKOROCK Special Edition 2024』で、トリを任されたことがうれしいと語る。