2021年10月20日 07:00
『G.I.ジョー』最新作で堂々の悪役に! 平岳大「世界の俳優との共演は“異種格闘技”」
――そもそも、なぜアメリカで俳優を志したのでしょう?
平15歳で渡米して25歳のときには帰国して、しばらくはサラリーマンをしていました。それが楽しくないわけではなかったのですが、自分のやりたいこととは何かが違うという思いが頭の片隅にずっとあり、いいかげん自分が本当は何をしたいのかを真剣に考えないと遅すぎることになるかもしれないと。そこで、役者の仕事をしたいという結論を出したんです。やってみて、たとえダメでも、やった以上は死ぬときに後悔したりはしないだろうと(笑)。やらずに後悔するのはイヤですから。アメリカでこの仕事をしようと思ったのは、『ラストサムライ』や、その前だと『ブラック・レイン』のような、日本人の俳優が際立つ映画のお陰かもしれません。とはいえ、『ラストサムライ』のような映画がそうそうあるわけではないし、それで食べていけるかも分からない。なので、そんなに大きな夢を抱いて渡米した、というワケではなかったですね。
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』
――アジア系の俳優はアメリカでは役が限られるワケですが、そういう点で苦労は?
平人生の大半をアメリカでマイノリティとして生きてきましたから、その部分は分かっていたし、覚悟はしていました。