くらし情報『「劇場を包み込むような空気を作れる親獅子に」歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』出演片岡仁左衛門&片岡千之助会見レポート』

2021年10月16日 12:00

「劇場を包み込むような空気を作れる親獅子に」歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』出演片岡仁左衛門&片岡千之助会見レポート

念願がかない初めて踊ったのは11歳のときです。いつもは優しい祖父ですが、この稽古から急に大先輩の役者という存在に変わり、厳しく稽古してもらいました。僕自身が谷底に落とされた仔獅子のように、そこから這い上がり追いつきたいという思いを抱き始めたことを覚えています」と語る。

「劇場を包み込むような空気を作れる親獅子に」歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』出演片岡仁左衛門&片岡千之助会見レポート

「劇場を包み込むような空気を作れる親獅子に」歌舞伎座『吉例顔見世大歌舞伎』出演片岡仁左衛門&片岡千之助会見レポート


後シテの勇壮な毛振りの場面でよく知られる『連獅子』だが、仁左衛門はこう語る。
「親獅子が仔獅子を鍛える場面や、後シテの部分は、お客様が歌詞を追わなくてもご覧になれば内容はわかりますよね。ですが踊りの難しさという点では、その前の場面が大変。(幕が上がり)出て参りまして、清涼山という霊山の風景、空気の冷たさ、それらをどれくらい表現できるのか。お客様が歌詞をご存じでなくても伝わるのか。踊りとしてはそこが難しい。そして後シテになってからは、兄弟ではなくあくまでも親子の雰囲気であること、そして親の子に対する愛情が大事です」
仔獅子を勤める千之助に対しても期待を込めて語る。
「(千之助が)初めて勤めた11歳のときにはよく頑張ったなと。
14歳で2度目に勤めたときには成長を感じた分、歯がゆさもありました。今回はもう成人した役者です。

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