くらし情報『松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて』

2021年7月6日 05:00

松本幸四郎「いついかなる時も、音としてきれいに聞こえ、絵としても美しく」 八月花形歌舞伎の初役にむけて

「7月は歌舞伎座で『京人形』を踊らせていただきました。僕が17歳で勤めた役ですが、彼は16歳でチャンスをいただけて。大きくなってからの女方は初めてで、僕が勤めたときに使った団扇の髪飾りを使ったようです。『三社祭』は、今(市川)團子君とふたりで絶賛稽古中ですが、團子君は股引を破いてしまうし、染五郎は扇子を破くしと、まだ自分との闘いをしている状態ですね。とにかく稽古して稽古して成果を出してほしい。実は僕がやりたいですけどね、そこは悔しいです(笑)」

稽古にたっぷりと時間をとることもできない今、新作歌舞伎の可能性についてはどう考えているのだろう。

「実は昨年10月国立劇場で上演した『幸希芝居遊』はほとんど新作のようなものでした。(九世澤村)宗十郎のおじさんがなさっていたやり方をヒントに作ったものです。
(役や演技、演目の)引き出しがみんなにこれだけある、いろいろな役のあそこを使う、音楽ならここを使うという”吹き寄せ”なら新作ができないだろうかと。今後は、長い芝居を短くするという方法もあるでしょうし、顔合わせで特徴を出す、若手だけでやる、全員初役など、部ごとにカラーを際立たせてやるなど、興行の方法にもいろいろ可能性があるかもしれません」

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