Lucky Kilimanjaro/熊木幸丸インタビュー「お客さんと一緒に空間を作るのが僕らのスタイルであり、コミュニティだと思う。そこは大事にしていきたい」
ライブの反省会も結構しっかりやってるんです。
――ストイックですよね。ラッキリはめちゃくちゃ踊れるバンドですが、メンバーは決してパーティピープルではないというか。
そうだと思います、僕も含めて。どんな人もそうだと思うんですけど、パーティピープル的な要素と、ちょっと暗い要素の両方を併せ持っている気がするんです。僕もそうで、ハウスやテクノのパーティで盛り上がることもあるし、家の中で曲が書けなくてイラついているときもあって。それは自分たちの音楽にも出ていると思います。
――7月にはEP『Dancers Friendly』がリリースされ、そして10月にはEP『Soul Friendly』が続きます。
コンセプトの違う2作を続けてリリースするのは、どうしてなんですか?
ラッキリの音楽を改めて考えたときに、当然ダンスミュージックの機能はあるんですけど、その一方で僕はグッとくる音楽、シンプルに言うと“泣ける音楽”も好きなんです。ソウルミュージックもそうですし、ポストロックやマスロックもそうなんですけど、自分の中の暗い面に対して何かを与えてくれる音楽も聴いてきたので。
――ざっくり言うと“踊る音楽”と“グッとくる音楽”に分けてみようと。