Lucky Kilimanjaro/熊木幸丸インタビュー「お客さんと一緒に空間を作るのが僕らのスタイルであり、コミュニティだと思う。そこは大事にしていきたい」
――『Dancers Friendly』の楽曲は、歌詞もすごく興味深くて。踊りながら思考を促す効果もあるのかなと。
ダンスミュージックなので考えすぎても良くないと思うんですけど(笑)、「“楽しけりゃいいよね”だけじゃないよね」というところもあるんですよ。悲しさや悔しさに触れることも必要だし、“楽しい”だけじゃない感覚を持って歌詞を書いているというか。例えば「かけおち」(『Dancers Friendly』)だと、「みんな、楽しいことを選ぶの躊躇しているんじゃない?」みたいな感じが基になっていて。「笑顔でいるのはダサい」という雰囲気を薄っすら感じているし、「楽しいことに対して、もっと素直でいい」という曲を書きたかったんです。『Dance Friendly』全体にそういうテーマがあるかもしれないですね。もっと素直に喜んだり、楽しんだりしたいよねっていう。
――サウンドメイクも独創的ですよね。ラッキリが得意とする生バンドのグルーヴとテクノ、ハウスを融合させた楽曲はもちろん、「Ran-Ran」のようなちょっとコミカルな音像の曲もあって。
ポップですよね。アメリカのVulfpeck(ヴルフペック)