2021年12月14日 12:00
松山ケンイチ、約4年ぶりの舞台主演『hana-1970、コザが燃えた日-』 で表現したい「人の幸せの生まれるところ」
そんな中でも、それぞれが誰かを思うあったかさを持っていて、僕が見ても「幸せだな」と思える部分があるんですよね。なので、どんな時代でも、どんな状況でも、不幸だけがあるわけじゃなく、それに対比するように幸福みたいなものもある。そこはきちんと表現を通して伝えられたらなと思っています。
――演出家、栗山民也さんとの舞台作りにはどんな期待がありますか?
僕はあまり舞台には詳しくなくて。フラットな状態で、人と人としてお仕事させて頂ければ、と思っています。栗山さんだけじゃなくどの人に対しても、生身で会いたいというか、ヘンにイメージを持って会いたくないと思っていて。
――舞台出演は劇団☆新感線の『髑髏城の七人Season風』(17年)以来、約4年ぶりになりますが、やはり映像の仕事とは違った意識で臨まれるのでしょうか。
舞台の稽古場では、出来上がっていく過程で「クリアしていけているな」という感覚は得られるんですが、本番に向かうにつれて「緊張して失敗したら嫌だな」とか、そういった不安感は常にあるんですよね。
自分がこれまでやってきた映像作品とは全然やり方が違うから、舞台は初心者なんです。素人と言ってもいい。