a flood of circle佐々木亮介、日比谷OKUROJIストリートライブオフィシャルレポ 新曲からカバーまでも含む全19曲を披露
という流れもまた良かった。新作から多めに、ということ以外、事前にセットリストは決めていなかったようだが、そこは積み上げてきたモノが成せる技であろう。
中盤に差し掛かったところ、鮮烈に鳴り響いたのが後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)をプロデューサーとして迎えた「キャンドルソング」だった。消え去りそうになりながらも、まだまだ燃え続けたいんだという胸の内をさらけ出したこの曲を前のめりになりながら熱唱。荒々しく歌いながら緩急もしっかりつけ、近くをたまたま通りすがった人も思わず足を止めるほどの力があった。
そして、ストリートライブと言えば、ということでレナード・コーエンの「ハレルヤ」と敬愛するスピッツの「冷たい頬」というカバーを披露。「新作のプロモーションになってるのかな?」と自嘲気味に話していたが、そのアーティストのモードやバックボーンが垣間見えるのもこういった形式ならでは。嬉しいセレクトだったに違いない。
最後までこだわり抜くことで何バージョンも歌詞があるが故、まだ入りきってないと不安を口にしながら新作から「Eine Kleine Nachtmusik」を麗しく歌い上げ、いつものお茶割りでノドを潤してから「盛り上げていいっすか?」