2021年12月7日 18:30
「誰もがアルヴィンにもトーマスにもなれる」田代万里生&平方元基ペア『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』稽古場インタビュー
そこを大事にするためにも、言葉をちゃんと伝えていきたいな、と思いますね。
平方元基
――田代さんはどうでしょう。
田代そうですね……
平方元基じゃない?元基のこと大事にしたいんじゃない?(笑)
田代(笑)。この作品にはすごく哲学的な、深みのありそうな言葉もあるんですけど、でも伝えたいことはすごくシンプルなんです。難しそうだけど実は簡単、簡単だけど難しいっていう、その相反するところがたくさんある作品で。初演の時よりもっと明確に、お客様にスッと入るような言葉を届けたいと思っています。――言葉をより届けるって、具体的にどのようなことになるのですか?
田代今回、台詞でも初演からブラッシュアップされている部分が何カ所かあります。英語から日本語への訳し方についても、演出の高橋(正徳)さんや翻訳の保科(由里子)さんと相談して、僕と元基からもアイデアを出しました。
脚本の英語をもう一度見つめ直して、「直訳はこうなるけど、本質はこういうことで、日本人の感性で音で聴いた時にはこっちのほうがいいんじゃないか」とかいろんな相談をしたので、そこでクリアになったこともあるんじゃないかなって。
田代万里生
平方もちろん台詞は俳優が馴染むようにも持っていかないといけないっていう部分があるんだけど、今回の、ここの擦り合わせができたのはとてもよかったです。