2021年12月7日 18:30
「誰もがアルヴィンにもトーマスにもなれる」田代万里生&平方元基ペア『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』稽古場インタビュー
一番明るい“お葬式ミュージカル”
――作品自体にはどんな魅力を感じられていますか?
田代アルヴィンとトーマスは全然違うタイプの人間と思いきや、きっと観る方はどちらにも共感すると思うんです。自分の中のアルヴィンとトーマスっていう2面性を感じ取ることが、改めて自分を見つめ直すきっかけにもなると思います。あとはやっぱりふたりが6歳くらいの頃から大人になっていく過程を描く話なので、大人になることで選択しなくちゃいけないこと、捨てなくちゃいけないこと、色々なことがテーマとして扱われている。だから観る人を限定しないし、誰もがアルヴィンにもトーマスにもなれる作品だというのが、一番の魅力かなと思います。
2019年初演舞台写真撮影:西木義和
平方トーマスって一見ずっと悩んでいるし、なんでそんな可哀そうな選択をするんだよ!って人だと思うんです。だけど、どんなふうに生きてきても、置いてきてしまったものとか、見ないふりをしたこととかあると思うんですよ。親友だったのにそういえば今は連絡も取ってないしどこに住んでいるかもわからない友達とか、僕も全然いる。そういうことはきっとみんなあるんじゃないかなって。