2021年10月26日 17:00
井ノ原快彦「自分が楽しめば、幸せ。」マイペースなすみっコたちが教えてくれること
それと一見すると、子供向けの作品なのかなと思われがちですけど、実際に見てみると、大人の自分も感動してしまった。作り手の皆さんが作品の世界観やキャラクターに対し、愛情を持っていて、それが見ている側にも伝わるんですよ。思いが乗っているというか。
周りの友達や同業の人たちからも「うかつにも泣いちゃった」「考えさせられた」という声をよく聞きました。かわいいだけじゃない“深さ”があって、侮れない魅力が『すみっコぐらし』にはありますね。だから世代も性別も関係なく、誰もが楽しめる作品だったんだと思います。
――まさに“大人が泣ける”作品でした。
井ノ原キャラクターそれぞれの背景がしっかりしているので、物語がより深くなるんだと思います。
かわいい見た目をしていますけど、「あー、このコはこういう性格なんだ」「えっ、そんな気持ちでいたのかな」とか、内面的に深いものを感じさせますよね。
すみっコたちが、セリフをしゃべらないというのも大きいかも。表情の変化も多くはないですし。だからこそ、いろいろと想像させられるし、その分、愛着も沸く作品になっていますよね。
『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』
――それだけに、ナレーションの役割も大きいものがありますが、心がけていることを教えてください。